大阪フェスティバルホールで開催されたジャン・ポール・ゴルチエのファッション・フリークス・ショーを観に行った時の話。
ゴルチエは80年代を代表する世界的なブランドの一つ。
彼のデザイナー人生を歌、ダンス、ファッションで表現したエンターテイメントショーです。
ショーは素晴らしく圧巻ながら、性的な内容も多かったです。笑
ふだんタブー視、抑圧されがちな部分をストレートに表現されていて、
一貫して人生の楽しみや喜びを求めるエネルギー的なものを感じられたのでした。
ゴルチエといえば、コーンブラやコルセットなど下着を連想させるファッションや、男性用スカート、女性用のタキシードなど既定のジェンダー感を超越した前衛的なコレクションが特徴です。
今でこそ多様性の時代になりましたが、当時はどれほど異端な存在だったのでしょうか?
常識や固定観念を覆す、アバンギャルドな世界観です。
前衛的、アバンギャルドといえば、テイストスケールではハードモダンテイストに該当します。
しかしながらゴルチエ本人のインタビューでは、デザインの根底にはクラシックがあるといいます。確かに、シルエットはベーシックなものや、ボディラインに沿うようなものも多いですね!
他にも、ショーの中で出てきた衣装には民族や文化的な要素や、ダイナミックでパンクロック的な要素、ロマンス感、ポップさやファンタジー感なども感じられました。
色々な要素がミックスされた斬新さと面白さに魅了されたのでした。
そしてすごく共感したのが最後のメッセージ。
ファッションに利用されるな。
ファッションは利用するものだ。
流行しているから、見栄のために、新作だから、と次から次へと消費するのはファッションに振り回されて疲れてしまう。
ファッションは自分を魅力的に魅せてくれる武器にもなるし、自分がどんな人間かを伝えるコミュニケーションのツールにもなる。
何の目的でそれを着るのか?
何を表現したくてそれを着るのか?
どんな気分になりたくてそれを着るのか?
よく考えて、自己表現のツールとしてファッションを利用していきたいと改めて思ったのでした^^